驚きの6ウェイ塩ビ管スピーカーにWHDPUREを付けたら?
驚きの6ウェイ塩ビ管スピーカーにWHDPUREを付けたら?
塩ビ管スピーカーコミュニティのK様から次のようなメールを頂きました。
”小生のメインシステムは6ウェイマルチアンプ方式です。WHDPUREの取り付け法に付き質問があります。
当初はサブウーハー(50Hz以下)に繋げましたが効果が判らず現在はウーハー(50~300Hz)の端子に
つないでいますが、もう一つです。WHDPUREの一番効果的な取り付け方をご教授ください。”
さて6ウェイスピーカーとは、一体どのようなスピーカーでどのように駆動しているのだろうといった興味もあって、
Kさんのお宅にお邪魔させていただくことになりました。
湘南の海辺に立つおしゃれなマンションの一室にそのスピーカーはありました。頭には塩ビ管という建築現場の
イメージがあったので、その姿を見た時は思わず感嘆の声を上げました。映画のトランスフォーマーに出てくる
ロボットのようです。今にも動き出しそうですが、決しておもちゃ的な質感ではなく、理にかなった配置で、
部屋にもマッチングしていて芸術的とさえ言えます。(写真)
システム構成は、Kさんの上記メールに記載されているように、6ウェイですが、
スーパーツィーターBATPRO2もツィーターにパラレルに接続されているので、実際は7ウェイです。
各帯域はチャンネルディバイダー(クロスオーバー)で分離されています。
そして、肝心のWHDPUREはウーハーに接続してありました。ウーハーは上のクロスオーバーが
800Hzに設定されていました。さて音を試聴してみると、中低域の厚みが少々不足しているように感じました。
確かにWHDPUREの効果が薄いように思います。その原因として、WHDPUREにはウーハーの帯域の信号
しか入らないので、その帯域の周波数の高調波の信号が除去されて、音の立ち上がりを補完する
WHDPUREの効果が出ない事が考えられました。そこで、先ずWHDPUREをサブウーハーに接続して
、ウーハーとサブウーハーを1kΩの抵抗で接続し、サブウーハー領域とウーハー領域の両方の信号が
WHDPUREに入るようにしました。サブウーハーとウーハーの間はIkΩあるので、互いにほとんど
影響を与えません。一方、WHDPUREはこの帯域の周波数では、数MΩ~10kΩのインピーダンスが
あります。間に1kΩが入っても、1kΩによる信号減衰はほとんどないので、十分にWHDPUREを駆動
する事ができます。すると、中低域に音の厚みがしっかりと現れ、臨場感がアップしました。Kさんの
お話では、”6ウェイのシステムなので、各帯域のつながりがあまり良くなかったが、音の統一感が出て
きた”という事でした。今回は貴重な6ウェイシステム通して、WHDPURE効果の、その理屈の本筋が
垣間見えた実験にもなりました。Kさんは、現在さらにミッドなどの信号も、同様の手法でWHDPURE
に入力しようとされています。その結果もお聞きしたいと思っています。
ところで、塩ビ管コミュニティは多くのメンバーの方が、多彩で楽しい活動をされているようです。
是非そのウェブサイト(http://www.enbisp.com/)をご覧下さい。
2012-05-26 10:51:03
店長日記
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