“人は、耳以外でも、顔などの皮膚を通して、音のくる方向を感知している。そして、超音波がその作用に大きく寄与している。”
この事実を次のような実験で確認いたしました。
・密閉式ダイナミック型ヘッドフォン
・BATPURE
写真1
ヘッドフォン筐体にアームを付けて、その先端にBATPUREを付け、筺体に内蔵のダイナミック型ユニットとBATPUREを電気的に並列に接続する改造を行いました。
同様な構成に、マイク付きヘッドフォンがありますが、マイクによる入力機能であるか、BATPUREによる出力機能であるかの違いです。
また、超音波を発するBATPUREを実験のためにON-OFFするスイッチも筐体の外側に付けています。
【ソース機器として】
・音楽試聴のための、CDプレーヤーとアンプとCD音楽ソース
・映画試聴のための、ヘッドフォンミニジャック付き薄型テレビ
写真2
1.ヘッドフォンを頭にかけて、筺体のイヤーパッドを耳に当てます。
次に、BATPUREが顔の前にくるように、アームをセットします。
なるべく放射音が顔全体に当たるように、顔から離して斜め前方にセットした方が効果的です。
2.そして、音楽あるいは映画の試聴をします。
a.先ず、BATPUREのスイッチをOFFします。
結果:従来通りヘッドフォンから聴こえてくる音楽や映画の音声は、頭の頂上付近に張り付いた感じで、違和感のあるストレスがあります。
b.次に、BATPUREのスイッチをONします。
結果:頭に張り付いた感じがなくなり、音場が前方に移動し、中央からくる音に厚みが出てきました。
映画では、人の会話が前から聞こえて、映像と音声の一致に違和感なくなります。
さらには、自然なサラウンド感も得られます。また、BATPUREをヘッドフォン筺体に内蔵した時と同様に、明瞭性を上げる等の音質改善効果も合わせて得られました。
私(テイクティ 丈井)の個人的見解:
電子的に制御するサラウンドヘッドフォンが多数販売されていますが、電子制御するタイプのヘッドフォンは、サラウンド音自体が頭の周りに張り付いて、長く試聴するのは拷問に近いと思っています。
写真2
写真3 a.アームを頭の後ろに回して、BATPUREを頭の後ろに配置しました。
結果:音場が頭の後方に定位しました。
b.他方式のさまざまな超音波ユニットを同じように実験してみましたが、満足できる効果は得られませんでした。(まだその理由は分かりません)
1.使用したヘッドフォンは密閉式のダイナミック型ヘッドフォンです。
ヘッドフォン筺体の外に延びるアームの先端に付けたBATPUREから発する超音波は耳には直接到達しません。
従って、次の結論を得ました。
a.BATPUREをONして発生する超音波は頭の皮膚を通して得られ、耳から入ってくる音情報と合成して認識している。
b.BATPUREから発せられる超音波が、頭の皮膚を通して音の発生源の方向性を伝えている。
ヘッドフォンでのテレビや音楽の新しい視聴方法を提案します。
BATPUREの用途は多方面に生かせると思います。
ヘッドフォン、スピーカー、テレビ、車、建築音響、医療機器、等々。
これらの機器にあらかじめ一体設計する事も可能で、量産するとコストも大幅に低減します。
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